WordPressの表示速度を高速化する7つの方法【初心者向け】

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WordPressの表示速度を高速化する7つの方法【初心者向け】

WordPressサイトが重い。プラグインを入れてみたけれど、体感は変わらない。この状態でよくあるのが、効果の小さい対策から手をつけているケースです。

表示速度の問題は、原因の切り分けさえできれば解決手順は決まっています。この記事では、効果の大きい順に整理します。結論を先に言うと、多くのサイトは画像とプラグインだけで大半が解決します。

この記事の結論

  1. 画像の最適化(効果:特大/手間:小)— まずここ。これだけで劇的に変わることが多い
  2. 不要なプラグインの削除(効果:大/手間:小)
  3. キャッシュの導入(効果:大/手間:中)
  4. サーバーの見直し(効果:大/手間:大)
  5. テーマの見直し(効果:中〜大/手間:特大)

上から順に試してください。5から始めると、労力の割に報われません。

この記事に出てくる用語

JavaScript/レンタルサーバー/バックアップ/プラグイン/キャッシュ/ほか計117語をIT用語辞典で解説しています

まず、どこが遅いのかを特定する

「なんとなく重い」まま対策しても当たりません。最初に測ってください。

PageSpeed Insightsで測る

Googleの無料ツールです。URLを入れるだけで、モバイルとPCそれぞれの評価と、改善すべき項目が具体的に表示されます。ここで指摘された項目に、上から取り組むのが最短ルートです。

注意点として、スコアの数字そのものを目標にしないでください。90点を目指して過剰な設定を入れると、表示が崩れたり機能が壊れたりします。見るべきは「診断結果」の中身です。

ブラウザの開発者ツールで内訳を見る

F12キーで開発者ツールを開き、ネットワークタブでページを再読み込みすると、何にどれだけ時間がかかっているかが一覧できます。ファイルサイズの大きい順に並べ替えれば、犯人はすぐ分かります。たいていは画像です。

サーバーの応答時間か、それ以降かを切り分ける

開発者ツールで最初のHTMLが返ってくるまでの時間(TTFB)を見ます。

  • TTFBが遅い(0.6秒以上)…サーバー側かWordPress側の問題。プラグイン、データベース、サーバー性能を疑う
  • TTFBは速いのに表示が遅い…画像・CSS・JavaScriptの問題。フロント側の最適化で直る

この切り分けを飛ばすと、サーバーが原因なのに画像を圧縮し続ける、といった無駄が起きます。

1. 画像の最適化(ここだけで大半が解決する)

個人サイトが重い原因は、ほとんどの場合これです。スマホやカメラで撮った写真をそのままアップロードすると、1枚で数MBあります。表示に必要なのは通常1,200px程度なので、10分の1以下にできます。

やること

  1. アップロード前にリサイズする…横幅1,200〜1,600pxで十分です
  2. 圧縮する…見た目をほぼ変えずに容量だけ落とせます
  3. WebP形式にする…同じ画質でJPEGより2〜3割小さくなります
  4. 遅延読み込み(lazy load)を有効にする…WordPressは標準で対応しています
  5. 幅と高さを指定する…読み込み中のレイアウト崩れを防げます

画像の圧縮に使えるツール

当サイトの姉妹サイト 圧縮の匠 は、画像をブラウザの中だけで圧縮します。ファイルがサーバーに送信されないため、公開前の素材でも安心して使えます。JPG・PNG・WebP・AVIF に対応し、最大20ファイルまで一括処理できます。

プラグインで自動圧縮する方法もありますが、アップロード前に小さくしておくほうが、サーバーの容量もバックアップの時間も節約できます。

すでにアップロード済みの画像はどうするか

メディアライブラリを容量順に並べ替えて、大きいものだけ差し替えるのが現実的です。全部やろうとすると終わりません。トップページとアクセスの多い記事に使われている画像を優先してください。

2. プラグインを減らす

プラグインは1つ増えるごとに、読み込むCSSとJavaScriptが増えます。しかもそのプラグインを使っていないページでも読み込まれることが多く、これが積み重なって重くなります。

見直しの基準

  • 停止したまま放置しているもの…削除してください。セキュリティ上のリスクにもなります
  • 機能が重複しているもの…SEO系プラグインが2つ入っているケースは非常に多いです
  • 1か所でしか使っていないもの…その機能のために全ページが重くなっていないか
  • 1年以上更新されていないもの…速度以前に、脆弱性の観点で危険です
  • テーマの機能と重複しているもの…最近のテーマは目次やSNSシェアを内蔵しています

どのプラグインが重いか調べる

一つずつ停止して、そのたびにPageSpeed Insightsで測るのが確実です。地道ですが、推測で消すより確実です。プラグインの負荷を可視化する専用プラグインもありますが、それ自体も負荷になるため、調査が終わったら削除してください。

作業前に必ずバックアップを

プラグインの削除は、設定ごと消える場合があります。作業前に必ずバックアップを取ってください。レンタルサーバーの自動バックアップ機能がある場合は、復元方法も先に確認しておきましょう。「消してから慌てる」がいちばん時間を失います。

3. キャッシュを導入する

WordPressは、アクセスのたびにPHPを実行してデータベースから記事を組み立てています。キャッシュは、この結果を保存しておいて2回目以降はそれを返す仕組みです。効果は大きいですが、設定を誤ると表示崩れが起きます。

キャッシュの種類と効果

種類何をするか効果リスク
ページキャッシュ完成したHTMLを保存して再利用★★★更新が反映されないことがある
ブラウザキャッシュ訪問者の端末に画像やCSSを保存★★☆低い
オブジェクトキャッシュデータベースの問い合わせ結果を保存★★☆サーバーの対応が必要
CSS/JSの圧縮・結合ファイルサイズと数を減らす★☆☆表示崩れが起きやすい

まずはページキャッシュとブラウザキャッシュだけを有効にしてください。CSS/JSの圧縮・結合は効果の割にトラブルが多いので、他をやり尽くしてから検討する程度で十分です。

サーバー側のキャッシュを先に確認する

主要な国内レンタルサーバーは、管理画面から有効にできる高速化機能を備えています。プラグインを入れる前に、まずサーバー側の機能を確認してください。サーバー側とプラグインの両方でキャッシュをかけると、干渉して不具合が起きることがあります。どちらか一方に寄せるのが基本です。

キャッシュ導入後の必須確認

  • 記事を更新したら、実際に反映されるか
  • お問い合わせフォームが正常に送信できるか
  • ログイン中の表示がおかしくなっていないか
  • スマホで表示崩れがないか

特にフォームの動作確認は必須です。キャッシュが原因で送信できなくなっているのに、気づかず何か月も放置されているサイトは珍しくありません。

4. サーバーを見直す

ここまでやってもTTFBが遅いままなら、サーバー側が原因です。判断材料は次のとおりです。

  • PHPのバージョンが古い…管理画面から最新版に上げるだけで速くなることがあります。ただし互換性の確認は必要です
  • 共用サーバーで、同居サイトの影響を受けている…時間帯によって速度が変わるならこれを疑います
  • 格安プランの性能上限に当たっている…同時アクセスに弱いプランがあります
  • データベースが肥大化している…リビジョンやスパムコメントが溜まっていないか

サーバー移転は効果が大きい一方、手間もリスクもあります。1〜3を終えてから判断してください。移転前に、移転先の試用期間で実際の速度を測るのが確実です。

5. テーマの見直し(最終手段)

多機能なテーマは、使っていない機能のCSSとJavaScriptまで読み込むことがあります。ただしテーマの変更は影響範囲が最も大きく、レイアウトが全面的に崩れます。

現実的なのは、テーマを変えるのではなくテーマの設定で不要な機能をオフにすることです。それでも解決しない場合に限り、変更を検討してください。

やりがちだが、効果が薄い対策

  • 高速化プラグインを複数入れる…干渉して不具合の原因になります。1つに絞ってください
  • PageSpeedのスコアだけを追う…体感速度と一致しません。数字より実際の表示を見てください
  • 画像を放置してキャッシュだけ入れる…画像が重いままなら、キャッシュしても重いままです
  • いきなりサーバーを乗り換える…原因が画像だった場合、移転しても変わりません

ここまで試しても改善せず、サーバーの性能そのものが原因だと判断した場合は、レンタルサーバー診断ツールで条件に合う移行先を絞り込めます。ただし移行は最後の手段です。先に上の手順で原因を特定してください。

よくある質問

表示速度は検索順位にどれくらい影響しますか?

直接の影響は、多くの人が思うほど大きくありません。ただし遅いページは読まれる前に閉じられます。順位への影響より、離脱率への影響のほうが実害が大きいと考えてください。

モバイルのスコアだけ極端に低いのですが

正常です。PageSpeed Insightsのモバイル測定は、意図的に低速な回線と非力な端末を想定しています。PCとの差を気にするより、モバイルの診断項目を1つずつ潰すほうが建設的です。

どこまでやれば十分ですか?

スマホの4G回線で、3秒以内に主要な内容が表示されるなら十分実用的です。それ以上の追求は、費用対効果が急速に落ちます。

プラグインや画像を整理しても改善しない場合、サーバー側の性能が上限になっていることがあります。乗り換えを検討するならレンタルサーバーの選び方mixhostクラウドサーバーの評判・料金が参考になります。

まとめ

  1. まず測る(PageSpeed Insights + 開発者ツール)
  2. TTFBでサーバー側かフロント側かを切り分ける
  3. 画像を最適化する(ここで大半が解決)
  4. 不要なプラグインを消す
  5. キャッシュを導入する(フォームの動作確認を忘れずに)
  6. それでも遅ければサーバーを見直す

高速化は、順番を守れば難しくありません。逆に順番を間違えると、労力ばかりかかって体感が変わらない、という結果になります。

WordPress高速化を測定・改善・再測定で進める手順の図SPEED TUNINGSTEP 1測る現状のスコアを記録どこが遅いか特定所要 5分STEP 2直す画像とキャッシュプラグインの整理所要 30分STEP 3測り直す変化を数字で確認悪化したら戻す所要 5分測らずに手を入れると、速くなったのか遅くなったのか分かりません。必ず前後で測ります。
WordPressの高速化の進め方。現状を測り、原因のある箇所だけ直し、もう一度測って効果を確認する。

改善したかを数値で確かめる

施策を打つ前と後で、同じ条件で測らないと効果は分かりません。体感は当てになりません。

指標意味目安
LCP主要な内容が表示されるまで2.5秒以下
INP操作に対する反応の速さ200ミリ秒以下
CLS表示中のレイアウトのずれ0.1以下
TTFBサーバーの応答開始まで0.8秒以下
総ページサイズ読み込む容量の合計1MB以下が理想

測るときの注意

  • モバイルとデスクトップを分けて見る — 評価基準が違う
  • 同じページで比較する — トップと記事ページでは構成が違う
  • 時間帯を揃える — サーバーの混雑で変わる
  • 3回測って中央値を取る — 単発の値はぶれる
  • キャッシュの有無を揃える — 初回と2回目で大きく違う

点数そのものより、施策の前後でどれだけ変わったかを見てください。点数を上げること自体が目的になると、体感の速さに繋がらない調整に時間を使うことになります。

表示速度は順位を決める要因の1つですが、それだけで順位が決まるわけではありません。内容が同等の場合の差として効く、という位置づけです。速度改善に時間を使いすぎて、記事の中身が薄いままでは意味がありません。

この記事で使える無料ツール

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