レンタルサーバーの選び方|失敗しない7つの比較ポイント【初心者向け】

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レンタルサーバーの選び方|失敗しない7つの比較ポイント【初心者向け】

WordPressでサイトを始めるとき、最初の(そして最も重要な)買い物がレンタルサーバー選びです。サーバーはサイトの土台であり、表示速度・安定性・セキュリティの上限を決めてしまいます。

この記事では、特定のサービスを押し付けるのではなく、どのサーバーにも通用する比較の物差しを解説します。この基準を持てば、広告やランキング記事に流されず、自分で判断できるようになります。

前提:個人サイトなら「共用サーバー」一択

共用サーバー、VPS、専用・クラウドサーバーの違いの図解。個人ブログには共用サーバーが定番
VPSや専用サーバーは、必要になってから引っ越せば十分です

レンタルサーバーには共用・VPS・専用/クラウドなどの種類がありますが、ブログや情報メディアの運営なら管理の手間がない共用サーバーが正解です。国内大手の共用サーバーは性能が大きく向上しており、月1,000円前後のプランで月数十万PV規模まで十分に運用できます。

比較すべき7つのポイント

レンタルサーバー選びの7つのチェックポイント。速度、稼働率、SSL、バックアップ、サポート、更新料金、お試し期間
公式サイトの仕様表とこのリストを突き合わせてください

1. 表示速度に直結するスペック

チェックすべきは、ストレージがNVMe SSDか、WebサーバーがLiteSpeedまたはnginxか、サーバー側のキャッシュ機能があるか、の3点です。表示速度はSEOと読者の離脱率に直結します(詳しくはWordPress高速化の記事へ)。

2. 稼働率(安定性)

「稼働率99.99%以上」の実績を公表しているかを確認します。数字の差は小さく見えますが、99.9%と99.99%では年間の停止時間が約9時間と約1時間という大差になります。

3. 無料SSLと自動バックアップ

この2つは現在の標準装備です。特にバックアップは「自動で・何日分・復元は無料か」まで確認しましょう。復元が有料のサーバーもあるため、いざという時の条件が重要です。

4. WordPressの導入・移行のしやすさ

簡単インストール機能はほぼ標準ですが、他社からの移行ツール(引っ越し機能)の有無は差が出ます。将来の乗り換えも見据えるなら確認しておきたい項目です。

5. サポート体制

初心者ほど重要です。メールのみか、チャット・電話があるか、対応時間帯はいつか。トラブルは夜間や休日に起きるものです。

6. 料金は「更新価格」で見る

よくある失敗が、初回契約時の割引価格だけで比較してしまうことです。2年目以降の更新価格・契約期間の縛り・初期費用まで含めた総額で比べてください。長期契約ほど安くなりますが、まずは12ヶ月程度が無難です。

7. お試し期間

多くのサーバーに10日前後の無料お試しがあります。管理画面の使いやすさは実際に触らないとわかりません。契約前に必ず試しましょう。

目的別の目安

目的プランの目安月額の目安
趣味ブログ・学習用共用サーバーの下位〜標準プラン500〜1,000円
収益化を狙う個人メディア共用サーバーの標準プラン1,000〜1,500円
複数サイト・小規模ビジネス共用サーバーの上位プラン1,500〜3,000円
開発・検証・自由な環境が欲しいVPS(Linux知識が必要)700円〜

VPSに興味がある方は、先にLinuxコマンドの基礎とWSLでの練習を済ませておくと、契約後に慌てません。

条件を入れて機械的に絞り込みたい場合は、レンタルサーバー診断ツールを用意しています。用途・予算・契約期間など6問に答えると、条件に合うサービスと「その料金になる条件」まで表示されます。判定はブラウザ内で完結し、入力は送信されません。

価格表の読み方そのものが分かりにくい、という場合はエックスサーバーの料金を条件から読み解くを先に読むと整理しやすくなります。月額表示・一括の請求額・特典の適用条件という3つの層に分けて数えると、他社の料金表も同じ手順で読めるようになります。

候補が2社まで絞れているなら、エックスサーバーとConoHa WINGはどちらが安いかで総額を並べています。契約期間ごとに安い方が入れ替わるため、「どちらが安いか」は期間を決めてからでないと答えが出ません。

よくある質問

Q. 無料のレンタルサーバーではだめですか?

A. 学習用なら選択肢になりますが、収益化サイトには不向きです。広告の強制表示、独自ドメイン制限、突然のサービス終了リスクなど、失うものが大きすぎます。

Q. あとからサーバーを乗り換えられますか?

A. 可能です。多くのサーバーが移行ツールを提供しており、WordPressサイトの引っ越しは以前より格段に簡単になりました。とはいえ手間はかかるので、最初の選定で7項目を確認しておくのが得策です。

Q. ドメインはサーバーと同じ会社で取るべきですか?

A. 同じ会社ならDNS設定が自動化されて初心者には楽です。別会社でも問題ありません(ネームサーバーを設定するだけ)。サーバー契約特典の「ドメイン永久無料」は総額を下げる有力な材料です。

スペック表の言葉を、実際の意味に翻訳する

各社の比較表に並ぶ用語は、そのままでは判断できません。何が体感に効いて、何が飾りなのかを整理します。

スペック表の表記実際の意味重要度
vCPU 6コア / メモリ 8GB同居する他の利用者と共有する上限。自分専用ではない中。数字の大小より、後述のリソース保証方式が効く
NVMe SSD採用ディスクの読み書きが速い高。データベースの応答に直結する
PHP 8.x対応・OPcacheプログラムの実行が速い仕組み高。古いPHPしか使えないサーバーは避ける
HTTP/3・QUIC対応通信の効率化中。あれば良い程度
転送量 無制限実際は「常識的な範囲で」という但し書きがある低。個人サイトで上限に当たることはまずない
マルチドメイン 無制限1契約で複数サイトを置ける中。将来サイトを増やす予定があるなら効く
リソース保証・リソース制限他の利用者の影響をどう抑えるか高。共用サーバーで最も体感に効く項目

「無制限」は判断材料になりません。各社が横並びで書いているうえ、実際には規約に上限の記載があります。比べるなら、ディスクの種類、PHPのバージョン、リソースの扱い方の3点です。ここが体感速度を決めます。

料金は「更新価格」と「実質の総額」で比べる

広告に出る月額は、たいてい3年契約で初回のみの割引価格です。実際に払う金額とは違います。2年間の総額で並べ直すと、印象が変わります。

確認する項目見落とすとどうなるか
更新時の月額初回の2倍以上になることがある。長く使うほどここが効く
初期費用無料キャンペーンの対象外プランがある
契約期間の縛り割引価格は12か月・36か月一括前払いが条件のことが多い
ドメイン永久無料の条件「サーバー契約が続く限り」が条件。解約すると別途費用が発生する
自動更新の設定気づかず更新され、返金されない
解約のタイミング更新日の何日前までに手続きが必要かを、契約時に確認しておく

計算式は(初回価格 × 契約月数 + 更新価格 × 残り月数 + 初期費用)です。3年で見ると、月額が安いプランが必ずしも安くない、という結果になることがあります。

お試し期間に、実際に確認すべきこと

無料お試し期間は、スペック表では分からないことを確かめる貴重な機会です。ただ登録して終わりにせず、次の5点を試してください。

確認やり方判断
管理画面の使いやすさ実際に触る毎回ここを操作する。分かりにくい画面は長期的にストレスになる
WordPressの導入簡単インストール機能を使ってみる何分で終わるか。SSL設定まで自動かどうか
実際の表示速度テスト用の記事を作り、計測ツールで測る他社の実測値と比べる。広告の数字ではなく自分の測定値で
サポートの応答何か1つ質問してみる返答までの時間と、内容の具体性。困ったときの実力が分かる
バックアップからの復元復元機能の場所と手順を確認する有料か無料か。何日前まで戻せるか

4番目のサポートは、実際に困ってからでは遅い項目です。お試し中に一度質問しておくと、その会社の対応水準が分かります。テンプレート的な返答しか来ない会社と、具体的に調べて答えてくれる会社では、トラブル時の差が大きくなります。

乗り換えは可能。ただし「順番」がある

後から乗り換えられるので、最初の選択に完璧を求める必要はありません。ただし、手順を誤ると数時間サイトが止まります。

順番やること失敗しやすい点
1移転の2〜3日前に、DNSのTTLを短くするこれを省くと、切り替え後も最大24時間、旧サーバーを見る人が残る
2新サーバーを契約し、同じPHPバージョンを設定するバージョン差で動かなくなることがある
3データを移し、hostsファイルで自分だけ新サーバーを見て確認ここを飛ばして切り替えると、不完全な状態を訪問者に見せる
4問題なければDNSを切り替える
5SSL証明書が新サーバーで発行されたか確認切り替え直後は警告が出ることがある。数分〜数時間で解消
6旧サーバーを1週間残してから解約すぐ解約すると、古いDNS情報を持つ人がアクセスできなくなる

多くのサーバー会社が移転専用ツールを無料提供しています。旧サーバーの情報を入力するだけで、ファイルとデータベースを自動で移してくれます。手作業より安全なので、まずこれがあるかを確認してください。DNSの仕組みはDNSとはに詳しくまとめています。

ドメインは、サーバーと同じ会社で取るべきか

同じ会社別の会社
設定の手間楽。自動で紐づくネームサーバーを手動で設定する(10分程度)
キャンペーン永久無料などの特典がある単体の更新費用がかかる
サーバー移転時ドメインも移すか、管理を分けるか判断が要るネームサーバーを書き換えるだけ
会社が使えなくなったときサイトとドメインを同時に失うリスクドメインは手元に残る

初心者には同じ会社をおすすめします。設定でつまずく箇所が減るためです。サイトが育ってきて、サーバーを移す可能性が出てきた段階で、ドメインだけ別会社へ移管するという選択もできます。ドメインは移管できるので、最初の判断が取り返しのつかないものになることはありません。

実際の各社の内容については、mixhostクラウドサーバーの評判・料金シンVPSの評判・料金お名前.com レンタルサーバーの評判・料金で個別に整理しています。

ゲームサーバーを立てたい場合は用途が特殊なため、ロリポップ for Gamersの評判・料金のような専用サービスの記事もあわせて確認してください。

あとから乗り換えられるかを見ておく

契約時に軽視されがちですが、後々いちばん響くのが移行のしやすさです。

確認項目見るところなぜ重要か
移行支援の有無サービス紹介ページ他社からの移行を代行する事業者がある
バックアップの取得管理画面の機能自分でデータを丸ごと取り出せるか
データベースの取り出しphpMyAdminなどの提供これがないと移行が難しい
最低利用期間契約条件途中解約の扱い
ドメインの扱い同上無料ドメイン特典は解約時に失う場合がある
独自SSLの再設定移行時に再取得が必要

「無料ドメインが付いてくる」特典は、解約時にそのドメインを失う条件になっていることがあります。サイトのURLが変わると、それまでの評価は基本的に引き継げません。ドメインは別途取得しておくほうが、移行の自由度は高くなります。

各社の具体的な内容はmixhostシンVPSお名前.comの各記事で整理しています。

まとめ

レンタルサーバー選びは「共用サーバーの標準プラン」を土俵に、速度・稼働率・バックアップ・サポート・更新価格の7点で比較すれば失敗しません。候補を2〜3社に絞り、無料お試しで管理画面を触ってから決める――これが最も確実な手順です。

この記事に関連する無料ツール

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この記事に出てくる用語

レンタルサーバー/バックアップ/IPアドレス/キャッシュ/ドメイン/ほか計117語をIT用語辞典で解説しています