タスクマネージャーの見方|PCが重い原因を数字で特定する

公開

/ 最終更新

タスクマネージャーの見方|PCが重い原因を数字で特定する

PCが重いとき、原因を推測で当てにいく必要はありません。Windowsには、何がどれだけ資源を使っているかを数字で見る道具が最初から入っています。それがタスクマネージャーです。

この記事では、開き方から数値の判断基準、そして「このプロセスは何者で、終了していいのか」という最大の疑問に答えるプロセス早見表まで載せています。数字を見て原因を1か所に決めるところまで到達するのが目標です。

この記事でわかること

  • タスクマネージャーの4通りの開き方
  • CPU・メモリ・ディスク・GPUの「正常」と「異常」の境界線
  • 見慣れないプロセス20種の正体と、終了していいかどうか
  • 「タスクの終了」を押していい場面と、押してはいけない場面
  • タスクマネージャーで足りないときに使う、より詳しい道具
タスクマネージャーの使い方を3段階で示した図TASK MANAGERSTEP 1開くCtrl+Shift+Escまたは右クリック所要 5秒STEP 2数値を読むCPU・メモリ・ディスクどれが100%かを見る所要 1分STEP 3対処する原因のプロセスを特定終了は慎重に所要 3分タスクマネージャーは犯人を見つける道具です。終了させる前に、何のプロセスかを確認してください。
タスクマネージャーの基本的な使い方。開く、数値を読んで負荷の正体を見つける、そのうえで対処する、という流れ。

開き方は4通り。状況で使い分ける

方法操作使う場面
ショートカットCtrl + Shift + Esc通常はこれ。一発で開く
セキュリティ画面からCtrl + Alt + Delete → タスクマネージャー画面が固まっているとき。最も確実
スタートボタン右クリックWin + X → タスクマネージャーマウス操作で開きたいとき
コマンドからWin + R → taskmgr他の手段が効かないとき

アプリが固まって画面全体が反応しないときは、Ctrl + Alt + Delete を使ってください。この操作はOSが最優先で処理するため、他の手段が効かない状況でも通ります。

数値の判断基準:どこからが「異常」か

「パフォーマンス」タブで見るのは4つだけです。100%に張り付いているものが犯人という読み方で足ります。

項目正常疑う意味すること
CPU待機時 1〜10%何もしていないのに40%以上が継続裏で何かが動いている(更新・スキャン・マルウェア)
メモリ使用率70%以下「コミット済み」が物理容量を超えるメモリ不足。増設が最も効く
ディスク瞬間的な100%は正常100%が5分以上継続ストレージが足を引っ張っている
GPU作業内容によるゲーム以外で常時高いドライバの問題、または裏でGPUを使うアプリ

メモリは「使用率」ではなく「コミット済み」で判断する

ここが最も誤解されている点です。メモリ画面の下に「コミット済み 12.4/19.0 GB」と表示されています。

  • 左の数字=実際に必要とされている量
  • 右の数字=物理メモリ+仮想メモリの合計

左の数字が物理メモリの容量を超えていれば、メモリ不足が確定です。すでにストレージへ逃がしている状態なので、体感は確実に重くなります。

逆に「使用率80%」でも、コミット済みが物理容量以下なら問題ありません。Windowsは空きメモリをキャッシュに使うため、使われているほうが健全です。空きを増やそうとする「メモリ解放ソフト」は、キャッシュを捨てて逆に遅くします。

ディスク100%が続くときの見分け方

ストレージがHDDなら、複数の処理が重なったときに起きる正常な状態です。SSDで続く場合は次を疑います。

  1. Windows Updateの適用中(TiWorker.exe が上位にいる)
  2. ウイルス対策の全体スキャン中(MsMpEng.exe が上位にいる)
  3. 検索インデックスの作成中(SearchIndexer.exe が上位にいる)
  4. SSDの寿命が近い

種類と健康状態はPowerShellで確認できます。

Get-PhysicalDisk | Select-Object FriendlyName, MediaType, HealthStatus

プロセス早見表:これは何者で、終了していいのか

タスクマネージャーを開いて最初に戸惑うのが、見覚えのない名前が並んでいることです。よく見かけるものを、終了していいかどうかとあわせてまとめました。

名前正体CPUを食っている理由終了
SystemOSの中核処理ドライバの問題、ディスクI/O不可
システム アイドル プロセス「何もしていない時間」の表示高いほど暇=正常不可(そもそも不要)
svchost.exe複数のWindowsサービスの入れ物中で動くサービス次第。展開すると中身が見える不可
explorer.exeデスクトップとエクスプローラー大量ファイルのフォルダを開いたとき可(再起動される)
dwm.exeウィンドウの描画・合成アニメーション、多数のウィンドウ不可
csrss.exeWindowsの基本サブシステムほぼ食わない不可(ブルースクリーン)
lsass.exeログイン認証の管理ほぼ食わない不可
winlogon.exeログオン処理ほぼ食わない不可
services.exeサービスの管理役ほぼ食わない不可
MsMpEng.exe
(アンチマルウェア サービス実行可能ファイル)
Microsoft Defender の本体スキャン実行中。数十分続くことがある不可(除外設定で軽減)
TiWorker.exe
TrustedInstaller.exe
Windows Update の適用処理更新の準備・適用中不可(終わるまで待つ)
SearchIndexer.exe
SearchHost.exe
ファイル検索のインデックス作成大量のファイルを追加した直後可(検索が遅くなる)
RuntimeBroker.exeアプリの権限チェック役通常は軽い。高いならアプリ側の不具合可(該当アプリが落ちる)
WmiPrvSE.exeシステム情報の提供役監視ソフトが繰り返し問い合わせている可(再起動される)
ctfmon.exe日本語入力(IME)ほぼ食わない可(日本語が打てなくなる)
audiodg.exe音声処理音の効果処理が有効なとき可(音が止まる)
メモリ圧縮メモリを圧縮して節約する仕組みメモリ不足のサイン不可
WUDFHost.exe周辺機器ドライバの土台特定の周辺機器の不具合可(その機器が止まる)
OneDrive.exeクラウド同期大量ファイルの同期中可(同期が止まる)
ブラウザ名 (複数)タブ・拡張機能ごとに別プロセスタブの開きすぎ、重い拡張機能可(そのタブが閉じる)

名前に心当たりがない場合の調べ方:そのプロセスを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選びます。C:\Windows\System32 の中にあればWindows標準のものです。まったく別の場所にある、名前が正規のものと1文字違う(例:scvhost.exe)といった場合は、マルウェアを疑ってウイルススキャンをかけてください。

「タスクの終了」を押していい場面、いけない場面

アプリが固まったときの強制終了は正しい操作ですが、順番があります。

  1. まず待つ:「応答なし」でも処理中のことがあります。1〜2分待つと戻ることは珍しくありません
  2. そのアプリだけを終了する:「プロセス」タブでアプリ名を選び「タスクの終了」
  3. 保存していないデータは消える:これは避けられません

終了してはいけないのは、上の表で「不可」としたシステムプロセスです。csrss.exe や lsass.exe を終了させると、Windowsが即座に停止します。

アプリを終了しても改善しない、そもそもタスクマネージャーも操作できない、という場合の手順はPCがフリーズしたときの対処法にまとめています。

タブ別の使いどころ

プロセス:今この瞬間、何が重いか

CPU・メモリ・ディスク・ネットワークの各列をクリックすると降順に並びます。原因特定はここから始めます。アプリ名の左の矢印を開くと、そのアプリが内部でいくつのプロセスを動かしているかも見えます。

パフォーマンス:全体の健康状態

時系列のグラフで、いつ負荷がかかったかが分かります。CPUのグラフを右クリックして「グラフを変更 → 論理プロセッサ」にすると、コアごとの使用状況が見えます。1コアだけ張り付いている場合は、並列処理に対応していない古いソフトが原因です。

アプリの履歴:長期的に食っているもの

既定では一部のアプリしか記録されませんが、「累積のCPU時間」を見ると、瞬間的には目立たないのに常時じわじわ消費しているものを見つけられます。

スタートアップ アプリ:起動の遅さの原因

「スタートアップ影響」が「高」のものから見直します。無効にしてもアプリは消えず、自動起動しなくなるだけです。詳しくはWindows 11が重い・遅いの起動が遅い症状の章を参照してください。

詳細:優先度と割り当ての調整

プロセスを右クリックして「優先度の設定」を変更できますが、基本的に触る必要はありません。Windowsの割り当ては十分に賢く、手動で上げると他の処理が犠牲になります。

効率モードとは何か

プロセスを右クリックすると出てくる「効率モード」は、そのプロセスの優先度を下げ、省電力側のコアに寄せる機能です。緑の葉のアイコンが付きます。

  • 使いどころ:裏で動いていればいいもの(同期、バックアップ、ダウンローダー)
  • 使ってはいけないもの:今まさに操作しているアプリ。かえって遅くなります
  • システムプロセスには適用できません

タスクマネージャーで足りないときの道具

道具起動方法分かること
リソースモニターWin+R → resmonどのファイルにアクセスしているかまで判明。ディスク100%の真犯人を特定できる
パフォーマンス モニターWin+R → perfmon長時間の記録を取り、あとから分析できる
イベント ビューアーWin+R → eventvwrエラーや警告の履歴。落ちた原因を後から追える
信頼性モニターコントロールパネル → セキュリティとメンテナンスいつから調子が悪くなったかをグラフで確認できる

ディスク100%の原因が分からないときは、リソースモニターの「ディスク」タブを開いてください。プロセス名だけでなく、読み書きしているファイルのパスまで表示されます。ここまで見れば、ほぼ確実に原因が特定できます。

ディスクの列が100%のまま動かない場合は、使用率ではなく応答時間を見るのが近道です。判定の手順はディスク使用率が100%のまま下がらないときの対処にまとめています。

よくある質問

バックグラウンドプロセスが100個以上あります。異常ですか?

正常です。Windows 11 では、何もしていない状態でも100〜200のプロセスが動いています。数ではなく、資源を食っているものがあるかどうかで判断してください。

タスクマネージャー自体が開きません

Ctrl + Alt + Delete の画面から開いてください。それでも駄目な場合は、管理者権限のコマンドプロンプトで sfc /scannow を実行してシステムファイルの破損を確認します。会社のPCでは、管理者がポリシーで無効にしていることもあります。

CPU使用率が常に100%です

プロセスタブでCPU列を降順に並べ、上位のものを確認してください。MsMpEng.exe ならウイルススキャン中、TiWorker.exe なら更新の適用中で、いずれも終われば収まります。心当たりのない名前が上位にいる場合は、ファイルの場所を確認したうえでウイルススキャンをかけてください。

メモリ使用率が高いのですが、増設すべきですか?

使用率ではなく「コミット済み」で判断します。左の数字が搭載している物理メモリを超えているなら増設が効きます。超えていなければ、原因は別のところにあります。手順はメモリ増設の手順と注意点にまとめています。

「電力消費」の列は何に使いますか?

ノートPCでバッテリーの減りが速いときに使います。電力消費が「高」のアプリを閉じると、稼働時間が伸びます。デスクトップではあまり意味がありません。

症状がはっきりしている場合は、PCトラブル症状別ガイドから該当する記事へ直接進めます。起動・ネットワーク・周辺機器・起動不能の4分類で整理しています。

まとめ

  1. 通常は Ctrl + Shift + Esc、固まったら Ctrl + Alt + Delete
  2. 100%に張り付いているものが犯人。4項目だけ見ればいい
  3. メモリは使用率ではなく「コミット済み」で判断する
  4. システムプロセスは終了しない。名前が怪しければ場所を確認する
  5. ディスク100%の真犯人はリソースモニターで特定できる

この記事に出てくる用語

Windows Update/タスクマネージャー/スタートアップ/インデックス/バックアップ/ほか計117語をIT用語辞典で解説しています

あわせて読みたい

この記事で使える無料ツール