時間計算ツール|勤務時間の実働と時間の合計をまとめて(無料)

「9時から18時、休憩1時間」を電卓で計算すると、たいてい合いません。時間は60進法なのに、電卓は10進法で計算するからです。7時間30分を「7.30」と入れて足すと、答えは必ずずれます。

このツールは、勤務時間の実働、複数の時間の合計、時間と分の換算を60進法のまま計算します。日をまたぐ夜勤にも対応し、給与計算で使う10進表記(7時間30分 = 7.5時間)も同時に表示します。

処理はすべてブラウザ内で完結し、入力した時刻は送信されません。登録も不要です。

時間計算

勤務時間の実働、時間の合計、時間と分の換算をまとめて計算します。日をまたぐ時刻にも対応しています。

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時間を合計する

時間・分・秒を換算する

実働時間は「拘束時間 − 休憩」

給与の対象になるのは実働時間です。会社にいた時間そのもの(拘束時間)ではありません。

用語意味9:00〜18:00・休憩60分の例
拘束時間始業から終業までの全体9時間
休憩時間労働から完全に解放されている時間1時間
実働時間拘束時間から休憩を引いた時間8時間

労働基準法では、休憩の最低ラインが決まっています。労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上を、労働時間の途中に与えなければならないと定められています(労働基準法第34条第1項)。

ここで注意したいのは「6時間を超える」という表現です。ちょうど6時間なら休憩の義務はありません。6時間1分から45分以上が必要になります。同じく、ちょうど8時間なら45分で足り、8時間1分から1時間以上が必要です。

「7時間30分」と「7.5時間」を混ぜない

時間の計算で最も多い事故が、この2つの混同です。

7時間30分を電卓に「7.30」と入れると、それは7時間18分の意味になります。0.30時間は18分だからです。1日あたり12分、20日で4時間の誤差が出ます。

10進表記10進表記
6分0.136分0.6
12分0.242分0.7
15分0.2545分0.75
18分0.348分0.8
24分0.454分0.9
30分0.560分1.0

実務での使い分けは単純です。勤怠表に書くのは60進(7:30)、時給を掛けるときは10進(7.5)。このツールは両方を並べて表示するので、変換のところで間違える余地がありません。

15分単位の切り捨ては、原則として認められない

「17時10分の退勤を17時00分として記録する」という運用をしている職場があります。1日ごとに端数を切り捨てる処理は、労働時間の一部を支払わないことになるため、原則として認められません。

厚生労働省のガイドラインでも、使用者は労働時間を始業・終業時刻の確認と記録によって適正に把握することが求められています。自己申告制をとる場合でも、実態と合っているかの確認が必要とされています。

例外として実務上認められているのは、1か月の時間外労働などの合計に1時間未満の端数が出た場合に、30分未満を切り捨て、30分以上を1時間に切り上げるという処理です。あくまで「1か月の合計に対して」であり、日ごとの切り捨てとは意味が違います。

このツールは分単位でそのまま計算します。丸めは行いません。実際の給与計算で採用される単位は、就業規則や労使協定によって定められています。ここに書いた内容は一般的な説明であり、個別の労働条件についての助言ではありません。自分の勤務先の扱いに疑問がある場合は、就業規則を確認するか、労働基準監督署の相談窓口にご相談ください。

深夜・時間外・休日の割増率

割増賃金の最低ラインは法律と政令で決まっています。

種類時間帯・条件割増率(最低)
時間外労働法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えた分25%以上
時間外労働(月60時間超)1か月の時間外が60時間を超えた部分50%以上
深夜労働午後10時〜午前5時25%以上
法定休日労働週1回の法定休日に働いた分35%以上

これらは重なると足し算になります。時間外かつ深夜なら25% + 25%で50%以上、深夜の法定休日労働なら35% + 25%で60%以上です。

このツールの「深夜帯に含まれる時間」欄は、入力した勤務時間のうち午後10時〜午前5時に重なる長さを表示します。夜勤のシフトを組むときの目安に使えます。

日をまたぐ夜勤はどう数えるか

22時に始まり翌朝6時に終わる勤務は、8時間の拘束です。このツールは終了時刻が開始時刻より前だった場合、自動的に翌日として計算します。

勤怠管理上は、継続した1回の勤務は始業した日の労働として扱うのが原則です。22時〜翌6時の勤務は、翌日に2時間ぶんが分割されるのではなく、始業日の8時間としてカウントします。

ただし深夜割増の計算は別で、実際に午後10時〜午前5時に働いた時間にかかります。この例では22時〜翌5時の7時間が深夜割増の対象です。

表計算ソフトで時間が合わない理由

ExcelやGoogleスプレッドシートで時間を合計すると、24時間を超えたところで0に戻ってしまうことがあります。原因は表示形式です。

症状原因対処
合計が24時間を超えると0に戻る表示形式が h:mm になっている表示形式を [h]:mm に変える
時給を掛けると桁が合わない時刻は「1日 = 1」のシリアル値時間に24を掛けてから時給を掛ける
「7:30」と入れたのに文字列になる全角で入力している半角のコロンで入力し直す
引き算がマイナスでエラーになる時刻のマイナス表示が既定で不可1904年基準にするか、分に直して計算する

この4つを知っていれば、時間まわりのシートで詰まる場面はほぼなくなります。迷ったら、いったんすべて「分」に直して整数で計算するのがいちばん確実です。

よくある質問

休憩を2回に分けてもいいですか

労働基準法は「労働時間の途中に与える」ことを求めていますが、分割そのものを禁じてはいません。合計で必要な長さを満たしている必要があります。ただし細切れにしすぎて休憩として機能しない運用は、趣旨に反すると考えられます。

ちょうど8時間勤務のとき、休憩は45分でいいのですか

条文は「八時間を超える場合」に1時間以上と定めています。労働時間がちょうど8時間なら、45分以上で条文上の要件は満たします。ただし多くの職場では余裕を見て1時間としています。

「7.5時間」と「7時間50分」を間違えないコツはありますか

小数点の後ろが「分」ではないと意識することです。0.5は30分、0.75は45分。逆に50分は0.83時間です。上の対応表をブックマークしておくと確実です。

複数の時間を合計する欄には、どんな書き方が使えますか

「7:30」「7.5」「90分」「1時間30分」「45秒」のいずれでも読み取ります。混ぜて書いても構いません。読み取れなかった行は、何行目かを表示します。

入力した時刻はどこかに送信されますか

送信されません。計算はすべてブラウザの中で行われ、勤務時間を含めて外部に出ることはありません。

この記事で使える無料ツール

参照した一次情報

※ 掲載内容は2026年8月時点の公表情報にもとづきます。最新の情報は必ず各公式ページでご確認ください。また、本記事は一般的な情報提供であり、個別の労働条件に関する法的助言ではありません。

まとめ

時間計算でずれる原因は、ほとんどが60進法と10進法の取り違えです。7時間30分は7.30ではなく7.5。この一点だけ押さえれば、電卓での事故は防げます。

勤怠の記録は分単位でそのまま残すのが原則です。丸めが必要なら、それは給与計算のルールとして就業規則に定められているはずです。ツールで出た数字と給与明細が合わない場合は、どの単位で丸めているかを確認してみてください。