画像生成AIの始め方|できること・プロンプトのコツ・著作権の注意点

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画像生成AIの始め方|できること・プロンプトのコツ・著作権の注意点

「ブログのアイキャッチを自分で作りたい」「資料に使うイラストが欲しい」――そんなとき、文章で指示するだけで画像を作れるのが画像生成AIです。

この記事では、初心者が画像生成AIを始めるための基礎知識、上手に生成するプロンプトのコツ、そして必ず知っておくべき著作権・利用規約の注意点を解説します。

画像生成AIでできること

  • イラスト・挿絵の作成:ブログのアイキャッチ、資料のイメージ画像など
  • 写真風画像の生成:実在しない風景・人物・商品のイメージカット
  • 既存画像の加工:スタイル変換、背景の生成・拡張、不要物の除去
  • アイデア出し:デザインのラフ案を大量に出して方向性を探る

主要なサービスとしては、ChatGPT(DALL·E系)、GeminiのImagen系、Midjourney、Stable Diffusion系などがあり、いずれも進化が速い分野です。まずは普段使いのAIチャットに搭載された画像生成機能から試すのが、追加登録も不要で手軽です。

生成のコツ:プロンプトの組み立て

画像生成AIのプロンプトの組み立て方。主題、スタイル、構図・視点、条件の4要素を組み合わせる図解
曖昧な指示は曖昧な絵になります。要素を分けて具体的に

「かわいい犬」ではなく「夕暮れの海辺を歩く柴犬、水彩画風、ローアングル、暖かい色調」のように、主題・スタイル・構図・条件を具体的に指定すると、イメージに近い画像が出やすくなります。文章生成のプロンプトと同じで、一発で完成を狙わず、出てきた画像を見ながら指示を追加していくのが基本です。

  • スタイル語彙を持つ:「水彩画風」「フラットデザイン」「写真風・シネマティック」など、スタイル指定の言葉を少しずつ増やすと表現の幅が広がります
  • 除外指定を使う:「文字は入れない」「人物は描かない」など、避けたい要素も伝える
  • 同じ指示でも結果は毎回変わる:気に入らなければ再生成、が基本動作です

必ず知っておくべき注意点

画像生成AIの利用前チェックフロー。利用規約の確認、類似物の目視チェック、重要用途でのリスク判断の3段階
公開前にこの3ステップを習慣に

著作権と利用規約

重要なのは、「生成できること」と「自由に使えること」は別問題だという点です。

  • サービスごとに商用利用の条件が違う:無料プランでは商用不可、クレジット表記が必要、などの条件があり得ます。必ず利用中プランの規約を確認してください
  • 既存作品に似た生成物のリスク:実在のキャラクターや作家の画風を意図的に再現した画像の公開・商用利用は、権利侵害となる可能性があります
  • 実在人物の画像:本人の許諾なく実在人物の画像を生成・公開することは、肖像権などの問題を引き起こします。避けてください

※法的な扱いは国・時期・事案によって異なり、議論が続いている領域です。重要な商用利用では最新の公式情報や専門家の見解を確認することをおすすめします。

その他の実務的な注意

  • AI生成であることの明示:媒体によっては表記が求められます(コンテストや販売プラットフォームは特に確認を)
  • 細部の破綻チェック:手の指・文字・ロゴなどは不自然になりやすい箇所です。公開前に拡大確認を
  • 機密情報を含む画像の入力に注意:加工目的でも、社外秘資料などのアップロードは社内ルールを確認してから

ブログ運営での現実的な使いどころ

当サイトのようなIT解説メディアの場合、「概念の図解」は正確性が求められるため図形ツールやテンプレートが向き、「雰囲気を伝えるアイキャッチやイメージカット」は画像生成AIが得意、という住み分けが現実的です。生成画像には内容を正しく表すALTテキストを設定するのも忘れずに(SEOの基本)。

よくある質問

Q. 無料でどこまで使えますか?

A. 多くのサービスに無料枠がありますが、生成回数・速度・商用利用の条件に制限が付くのが一般的です。ブログ用に月数枚程度なら無料枠で足りることが多いでしょう。

Q. 生成した画像の著作権は誰のものですか?

A. 国や状況によって扱いが異なり、現在も議論が続いています。少なくとも実務上は「サービスの利用規約でどこまでの利用が許可されているか」を基準に判断するのが安全です。

Q. 他人のAI生成画像を自分のブログに使ってもいいですか?

A. 生成者やサービスの規約・ライセンスによります。自分で生成するか、ライセンスが明示された素材を使うのが安全です。

プロンプトを、5つの要素に分解して組み立てる

思い通りの画像が出ないとき、たいていは要素が足りないか、順番が悪いのどちらかです。指示を5つに分けて考えると、どこが抜けているかが見えます。

順番要素書く内容の例
1主題何を描くか。1つに絞る
2状態・動作どうしているか
3場所・背景どこにあるか
4光・時間帯朝の柔らかい光、逆光、曇り空など。印象を最も左右する
5画風・画角写真風、水彩、俯瞰、接写、被写界深度

多くの人は1と5だけを書きます。4の光の指定を足すだけで、出力の質が明確に変わります。「自然光」「夕暮れ」「柔らかい影」といった一語で、平板だった画像に立体感が出ます。

うまくいかないときの直し方は「引く」ことです。要素を足し続けると、指示どうしが競合して破綻します。まず主題だけで1枚出し、そこから1要素ずつ足して、変化を確認しながら進めてください。1回で完成させようとしないほうが、結果的に速く着地します。

崩れやすい部分と、その回避

生成画像には、構造上苦手な部分があります。あらかじめ知っておくと、無駄な試行を減らせます。

崩れやすいもの理由回避策
手・指形の変化が大きく、学習が難しい手を写さない構図にする。ポケットに入れる、物を持たせる、後ろ手にする
文字文字として学習していない。特に日本語文字は後から画像編集ソフトで入れる。これが最も確実
左右対称なもの両側が微妙に食い違う斜めからの構図にする
複数の人物顔が混ざる、人数が合わない人数を減らす。または遠景にする
細かい機械・配線もっともらしいが実在しない構造になる細部を見せない構図にする
正確な図表・グラフ数値の整合性は取れない図表は生成AIで作らない。作図ツールを使う

最後の2つは重要です。解説用の図解を生成AIで作ると、それらしいが意味の通らない図ができます。読者に誤解を与えるので、図解は自分で作るか、作図ツールを使ってください。

ブログで使うときの、現実的な運用

記事の挿絵として使う場合、品質より統一感と表示速度のほうが効きます。

やること理由
サイト全体で画風を統一する記事ごとに画風が違うと、素人っぽさが出る。1つの画風を決めて使い回す
プロンプトを固定して保存する主題だけ差し替える運用にすると、統一感が自動的に保たれる
WebP形式に変換する生成された画像はファイルサイズが大きい。そのまま貼ると表示が遅くなる
必要な寸法に切り出すアイキャッチは横長が基本。正方形のまま貼ると余白ができる
altテキストを書く画像の内容を文章で説明する。読み上げ環境と検索の両方に効く
AI生成であることを明示する掲載先の規約による。明示を求めるプラットフォームがある

表示速度への影響は無視できません。1枚2MBの画像を5枚貼ると、それだけで10MBです。変換と圧縮の手順はWordPressの高速化にまとめています。

クラウド型とローカル生成の違い

クラウド型のサービス自分のPCで生成
始めやすさすぐ使える環境構築が必要
費用無料枠、または月額電気代のみ。ただしPCへの初期投資が要る
必要なPC不要グラフィックボードのVRAMが8GB以上は欲しい
生成の自由度サービス側の制限がある高い
データの扱い入力内容が事業者に送られる手元で完結する
枚数上限がある場合が多い時間の許す限り

ブログの挿絵程度なら、クラウド型で十分です。ローカル生成が向くのは、大量に生成する場合、細かい制御をしたい場合、入力内容を外部に出したくない場合に限られます。

権利まわりで、実務上気をつける点

法制度は国や時期によって変わるため断定は避けますが、確認すべき論点は整理できます。

論点確認すること
商用利用の可否使っているサービスの利用規約。プランによって条件が変わることがある
特定の作風の指定実在の作家名やキャラクター名を入れて生成したものは、権利上の問題を生じやすい
実在の人物に似た顔意図せず似ることがある。公開前に確認する
商標・ロゴの混入背景に実在のロゴらしきものが生成されることがある
掲載先の規約プラットフォームによってAI生成物の扱いが異なる
他人が生成した画像その人が権利を持つとは限らない。素材サイト経由で入手するほうが安全

安全側に倒すなら、実在の作家名・キャラクター名を指定しない公開前に細部を目視で確認する掲載先の規約を読むの3点です。判断に迷う案件では専門家に相談してください。ここでの記述は一般的な整理であり、法的助言ではありません。

この記事で使える無料ツール

商用利用の前に確認すること

生成した画像を仕事で使う場合、確認すべき点がサービスごとに異なります。

確認項目見る場所なぜ重要か
商用利用の可否利用規約無料プランでは禁止されている場合がある
生成物の権利の帰属同上利用者に帰属するか、サービス側に残るか
クレジット表記の要否同上表記が必須のサービスがある
学習への利用プライバシー方針入力した内容が学習に使われるか
人物の肖像実在の人物に似た生成物は別途配慮が必要
既存キャラクター特定の作品名を指定した生成は避ける

「AIが作ったから権利関係は自由」ということはありません。サービスの規約が第一で、そのうえで生成物が既存の著作物に似ていないかという問題が別に存在します。

日本の著作権法では、AI生成物の扱いについて議論が続いています。本記事は一般的な注意点の整理であり、法的な助言ではありません。業務で本格的に使う場合は、自社の法務部門や専門家に確認してください。

狙った絵に近づけるコツ

指定する項目書き方の例効果
被写体「白い陶器のマグカップ」曖昧さを減らす
構図「真上から」「胸から上」画角が安定する
「窓からの自然光」「逆光」雰囲気が決まる
背景「無地の白背景」使い回しやすくなる
質感・画風「水彩画風」「写真のように」方向性が定まる
除外したい要素「文字を入れない」余計な要素を減らす

最後の項目は実用上とても効きます。生成AIは画像内に意味をなさない文字を描き込むことがあり、素材として使いにくくなります。最初から除外を指定してください。

一度で決めようとせず、出てきた絵を見て1項目ずつ足すほうが速く近づきます。指示の組み立て方はプロンプトの書き方のコツと共通します。

まとめ

画像生成AIは「主題+スタイル+構図+条件」の具体的な指示で誰でも使いこなせるようになります。同時に、公開・商用利用の前には「規約→類似チェック→用途のリスク判断」の3ステップを習慣にしてください。正しく使えば、個人サイトの表現力を大きく引き上げてくれる道具です。