Wi-Fiが頻繁に切れるときの対処|間隔と場所から原因を特定する

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記事タイトル画像:Wi-Fiがすぐ切れる — 切れ方のパターンから原因を絞る

繋がってはいるが、しばらくすると切れる。会議中に落ちる、ダウンロードが途中で止まる。この症状は「いつ・どこで切れるか」を記録するだけで、原因をかなり絞り込めます。

この記事では、切れ方のパターンから原因を特定し、PC側・ルーター側・環境側それぞれの対処を解説します。

Wi-Fiが切れる原因を3段階で切り分ける手順の図DIAGNOSIS FLOWSTEP 1切れ方を記録いつ・どこで切れるか1〜2日メモを取る所要 5分STEP 2PC側を疑う特定のPCだけ切れる省電力設定を解除所要 3分STEP 3環境・機器を疑うどの端末でも切れる電波・干渉・ルーター所要 15分「特定の1台だけか、どの端末でも切れるか」——この一点で調べる場所が変わります。
Wi-Fiが頻繁に切れるときの切り分け手順。まず切れ方を記録し、1台だけの問題かを判定してから、PC側と環境側を分けて調べる。

切れ方のパターンから原因を絞る

まず数日、切れたときの状況をメモしてください。次のどれに当てはまるかで、疑うべき場所が変わります。

切れ方疑う原因この記事で読む場所
放置していると切れるアダプタの省電力設定「省電力」の章
決まった時間帯に切れる電波干渉、回線の混雑「干渉」の章
特定の部屋でだけ切れる電波が届いていない「電波強度」の章
ランダムに切れるIPの重複、ルーターの不調「ルーター側」の章
全端末が同時に切れるルーターまたは回線「ルーター側」の章
このPCだけ切れるドライバ、省電力「省電力」「ドライバ」の章
スリープ復帰後に繋がらない電源管理「省電力」の章

他の端末も同時に切れるかどうかが最大の分岐点です。スマホも同時に切れるならルーターか回線、PCだけならPC側。これを確認せずに設定をいじると、見当違いの場所を触ることになります。

PC側:アダプタの省電力設定

ノートPCで最も多い原因です。バッテリーを節約するため、Windowsが無線アダプタへの給電を絞ります。

  1. スタートボタン右クリック →「デバイス マネージャー」
  2. 「ネットワーク アダプター」を展開し、無線アダプタ(Wireless、Wi-Fi などを含む名前)を右クリック →「プロパティ」
  3. 「電源の管理」タブを開く
  4. 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す
  5. 「OK」で閉じる

あわせて、電源プラン側も確認します。コントロールパネル →「電源オプション」→「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」→「ワイヤレス アダプターの設定」→「省電力モード」を「最大パフォーマンス」にします。

設定効果副作用
アダプタの電源オフを無効化放置後の切断がなくなるバッテリー消費がわずかに増える
ワイヤレスを最大パフォーマンスに電波が弱い環境で安定するバッテリー消費が増える
高速スタートアップを無効化復帰時の不具合が減る起動がやや遅くなる

スリープからの復帰時にだけ繋がらない場合は、高速スタートアップも疑ってください。設定方法は起動が遅いときの対処で解説しています。

環境側:電波強度と干渉

今の電波状態を数値で見る

スタートボタン右クリック →「ターミナル」で次を実行します。

netsh wlan show interfaces

項目見方判断
シグナル%表示70%未満なら設置場所の見直し
受信速度・送信速度Mbps極端に低いなら電波が弱い
無線の種類802.11ax / ac / n などnならWi-Fi 4で古い
チャネル番号近隣と重なっていると不安定
帯域2.4 / 5 GHz2.4GHzは干渉を受けやすい

干渉源になりやすいもの

  • 電子レンジ(使用中だけ切れるならほぼこれ)
  • Bluetooth機器、無線マウスのUSBレシーバー
  • コードレス電話の親機
  • 隣室・隣家のWi-Fi(集合住宅で顕著)
  • 水槽、金属製の棚、コンクリートの壁

2.4GHz帯を使っているなら、5GHz帯のSSIDへ接続し直すだけで解決することがよくあります。SSID名の末尾に「-A」「-5G」が付いているものが5GHz帯である場合が多くなっています。ただし5GHzは壁に弱いため、遠い部屋では逆効果になります。

部屋によって届かない場合の対策はメッシュWi-Fiと中継器の違いで比較しています。

ルーター側の確認

全端末が同時に切れる場合、原因はここです。

確認項目やり方よくある原因
本体の熱触って熱くないか。周囲に空間があるか夏場に多い。熱で不安定になる
設置場所床置き・棚の中・家電の近くでないか電波が遮られる
ファームウェア設定画面で更新の有無を確認古いまま放置されていることが多い
接続台数設定画面の接続機器一覧安価な機種では10台前後で不安定になる
チャンネル設定自動になっているか固定のまま混雑帯に居座っている
使用年数購入時期5年以上なら経年による不調も

IPアドレスの重複

手動でIPを設定した機器と、ルーターが自動で配るIPが衝突すると、断続的に切れます。プリンターやNASを固定IPにしている場合に起こりやすい問題です。ルーターが自動で配る範囲(DHCPの範囲)の外側に固定IPを置いてください。範囲の確認にはサブネット計算が使えます。

ルーターとONU(回線終端装置)の再起動は、順番があります。両方の電源を抜き、1分待ってからONU → ルーターの順に入れてください。同時に入れると、ルーターが回線情報を取得できないことがあります。

ドライバとネットワーク設定のリセット

ここまでで直らない場合の手順です。

  1. デバイスマネージャーで無線アダプタを右クリック →「ドライバーの更新」
  2. 改善しなければ、PCメーカーのサポートページから最新のドライバを直接入手して適用する
  3. それでも直らなければ、設定 → ネットワークとインターネット →「ネットワークの詳細設定」→「ネットワークのリセット」

ネットワークのリセットを実行すると、保存済みのWi-Fiパスワードやネットワーク設定がすべて消えます。再接続に必要なパスワードを手元に用意してから実行してください。VPNの設定も削除されます。

ドライバの更新後に悪化した場合は、プロパティの「ドライバー」タブにある「ドライバーを元に戻す」で直前の状態へ戻せます。

よくある質問

Q. 有線にすると切れません。
Wi-Fi側の問題と確定します。省電力設定と電波干渉から確認してください。

Q. スマホは切れず、PCだけ切れます。
PC側です。アダプタの省電力設定が最有力で、次にドライバです。

Q. 「インターネットなし、セキュリティ保護あり」と出ます。
ルーターとは繋がっているが、その先へ出られていない状態です。ルーターとONUの再起動、それでも直らなければ回線側の障害を疑ってください。

Q. 夜だけ遅くなり、切れることもあります。
回線の混雑です。IPv6(IPoE)に対応した契約とルーターであれば改善することがあります。詳しくは光回線とIPv6で扱っています。

Q. ルーターを買い替えるべき目安はありますか。
5年以上使っている、Wi-Fi 4(802.11n)止まり、接続台数が10台を超えている、のいずれかに当てはまるなら検討する価値があります。選び方はWi-Fiルーターの選び方にまとめています。

チャンネルの混雑を確認して変える

集合住宅では、近隣のWi-Fiと同じチャンネルを使っていることで不安定になります。とくに2.4GHz帯は使えるチャンネルが少なく、重なりやすくなっています。

帯域使えるチャンネル重なりにくい組み合わせ混雑度
2.4GHz1〜131/6/11高い
5GHz(W52・W53)36〜64多い
5GHz(W56)100〜140多い低い
6GHz(Wi-Fi 6E)多数多い非常に低い

2.4GHzでは、1・6・11以外のチャンネルは隣のチャンネルと電波が重なります。近隣が3や8を使っていると、こちらが1でも干渉を受けます。ルーターの「自動」設定でも、起動時に決めたまま変えない機種があるため、手動で空いているチャンネルに変える価値があります。

5GHzで「一時的に切れる」場合

5GHz帯のうちW53とW56の周波数は、気象レーダーと共用しています。レーダーを検出すると、電波法上ルーターは一定時間その周波数の使用を停止します(DFS)。空港や気象レーダーの近くでは、この動作で1分程度切れることがあります。この場合はW52(36〜48ch)に固定すると回避できます。

チャンネルの変更はルーターの設定画面で行います。変更後は全端末が一度切断されます。作業中でないタイミングで行ってください。

認証方式が原因のケース

状況原因対処
古い機器だけ繋がらないWPA3のみに設定されているWPA2/WPA3混在モードにする
接続後すぐ切れるパスワードの不一致再入力する
「保存済み」のまま繋がらない古い接続情報が残っているネットワークを削除して再登録
特定の端末だけ弾かれるMACアドレスフィルタリングルーターの許可一覧を確認
ゲスト用に繋がっているSSIDの選択違いメインのSSIDに接続

ルーターを買い替えた直後に古い機器が繋がらない場合、暗号化方式が原因であることが多くあります。WPA3のみの設定では、対応していない古い端末は接続できません。混在モードにすれば両方使えます。

保存済みネットワークを削除して繋ぎ直す

  1. 設定 →「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「既知のネットワークの管理」
  2. 該当のネットワークを選び「削除」
  3. Wi-Fi一覧から選び直し、パスワードを入力して接続

ルーターの設定を変えたあとに繋がらなくなる場合、PC側が古い情報を保持していることが原因です。この手順で解決します。ルーター選びの基準はWi-Fiルーターの選び方にまとめています。

この症状と間違えやすいもの

似た見え方をするが原因がまったく違う症状です。当てはまるなら、そちらの記事へ進んでください。

見え方実際の原因読む記事
切れないが常に遅い速度側の問題ネットワークが遅いときの切り分け
特定の部屋だけ弱い電波の到達範囲メッシュWi-Fiと中継器の違い
夜だけ極端に遅い回線の混雑光回線とIPv6の重要性
Bluetooth機器も同時に不安定2.4GHz帯の干渉Bluetoothが接続できないときの対処
会議のときだけ不安定上り速度の不足マイク・カメラが使えないときの対処

症状の分類を間違えると、正しい対処をしても直りません。迷った場合はPCトラブル症状別ガイドの一覧から選び直してください。

この記事で使える無料ツール

参照した一次情報

※ 掲載内容は2026年8月時点の公表情報にもとづきます。最新の情報は必ず各公式ページでご確認ください。

▶ 症状が違う場合:PCトラブル症状別ガイド — いま起きている症状から、該当する記事に直接たどり着けます

まとめ

Wi-Fiが切れるときは、まず「他の端末も同時に切れるか」を確認してください。ここでPC側かルーター側かが決まります。

PCだけなら、アダプタの省電力設定を無効にするのが最も効きます。全端末なら、ルーターの熱・設置場所・ファームウェア・接続台数。放置後に切れるなら省電力、時間帯で切れるなら干渉か混雑、部屋によるなら電波強度です。切れた時刻と状況を数日メモするだけで、原因はほぼ絞れます。