青い画面に「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」と出て強制的に再起動される。この画面には必ず「停止コード」が表示されており、そこから原因の範囲を絞れます。コードを見ずに闇雲に対処すると、時間だけを使うことになります。
この記事では、頻度の高い停止コードの意味と対処、発生タイミングからの切り分け、そして再発するときの原因特定の手順を解説します。
まず記録すること
再起動される前に、次の2つを控えてください。スマートフォンで画面を撮るのが確実です。
- 停止コード(画面下部の「停止コード:」以降の英字)
- 失敗した内容(表示される場合のみ。ファイル名が出ることがある)
撮り損ねた場合でも、Windowsが起動できればログから確認できます。
- スタートボタン右クリック →「イベント ビューアー」
- 「Windows ログ」→「システム」
- 右側の「現在のログをフィルター」→ イベントレベルで「エラー」にチェック
- 発生時刻付近の「BugCheck」というソースの項目を開く
ブルースクリーンは1回だけなら様子見で構いません。一時的な不整合で発生することがあります。問題なのは繰り返す場合、または特定の操作をすると必ず起きる場合です。
頻度の高い停止コードと原因
| 停止コード | 示している問題 | まず疑うもの |
|---|---|---|
| MEMORY_MANAGEMENT | メモリ管理の異常 | メモリの不良、増設後の相性 |
| IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL | ドライバが不正な領域にアクセス | 最近入れた・更新したドライバ |
| PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA | 存在しないメモリ領域を参照 | メモリ、またはドライバ |
| CRITICAL_PROCESS_DIED | 必須プロセスの停止 | システムファイルの破損 |
| SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION | システムサービスの例外 | ドライバ、セキュリティソフト |
| DPC_WATCHDOG_VIOLATION | 応答が返らない | ストレージのドライバ、SSDのファームウェア |
| INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE | 起動ドライブを読めない | ストレージの接続、更新の失敗 |
| KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE | 整合性チェックの失敗 | ドライバ、メモリ |
| VIDEO_TDR_FAILURE | グラフィックスの応答なし | グラフィックドライバ、発熱 |
| WHEA_UNCORRECTABLE_ERROR | ハードウェアの訂正不能な異常 | CPU、メモリ、電源、発熱 |
大きく分けると、原因は「ドライバ」「メモリ」「ストレージ」「発熱」の4つに収まります。コードによってどれから疑うかが変わるだけです。
発生タイミングからの切り分け
いつ起きるかは、コードと同じくらい重要な情報です。
| 発生するタイミング | 疑う原因 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 起動直後に必ず | ドライバ、システムファイル | セーフモードで起動して切り分ける |
| 特定のアプリを使うと | そのアプリ、または関連ドライバ | アプリを更新または再インストール |
| ゲームや動画編集など高負荷時 | 発熱、電源容量、グラフィックドライバ | 温度を監視する |
| スリープからの復帰時 | 電源管理、ドライバ | 高速スタートアップを無効にして試す |
| 時間帯や操作に関係なくランダム | メモリ、ストレージ、電源 | メモリ診断とストレージの状態確認 |
| 更新プログラムの適用後から | 更新内容との相性 | 更新のアンインストールを試す |
「ランダムに起きる」が最も厄介ですが、そのぶんメモリかストレージである可能性が高くなります。どちらも診断手段があるので、順に確認していけば絞り込めます。
対処の順番
影響が小さく、効果が出やすい順に並べています。
| 順 | 対処 | 所要 | リスク |
|---|---|---|---|
| 1 | 周辺機器をすべて外して起動する | 2分 | なし |
| 2 | 最近入れたアプリ・ドライバを削除する | 10分 | 低 |
| 3 | グラフィックドライバをメーカー製の最新版にする | 15分 | 低 |
| 4 | メモリ診断を実行する(mdsched) | 30分〜 | なし |
| 5 | システムファイルを修復する(sfc /scannow) | 15分 | 低 |
| 6 | ストレージの状態を確認する | 10分 | なし |
| 7 | 更新プログラムをアンインストールする | 15分 | 中 |
| 8 | システムの復元で発生前に戻す | 30分 | 中 |
| 9 | 初期化(データを保持する形式) | 1〜3時間 | 高 |
システムファイルの修復コマンド
スタートボタン右クリック →「ターミナル (管理者)」で、次の順に実行します。
sfc /scannow— 破損したシステムファイルを検出して修復DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth— 修復に使う元データ自体を修復- 再度
sfc /scannowを実行
1番目が「修復できませんでした」で終わった場合に2番目が効きます。2番目はインターネット接続が必要で、10分以上かかることがあります。進捗が20%付近で長く止まって見えても、途中で中断しないでください。
ハードウェアを疑うとき
ソフトウェア側の対処で直らない場合、部品の異常を確認します。
| 部品 | 診断方法 | 異常が疑われる状態 |
|---|---|---|
| メモリ | Windowsメモリ診断(mdsched) | エラーが1つでも出たら交換対象 |
| ストレージ | 消耗度とエラー数を確認 | 書き込みエラーが増えている |
| 冷却 | 負荷時の温度を監視 | CPUが継続して90℃以上 |
| 電源 | 高負荷時のみ落ちるか | グラフィックボード増設後に多発 |
| 接触 | メモリやケーブルを挿し直す | 移動や清掃のあとから発生 |
ストレージの消耗度はSSDの寿命はどれくらいかの手順で確認できます。メモリ不足そのものはブルースクリーンの直接原因になりにくいですが、判定方法はメモリ不足の判定基準にまとめています。
ブルースクリーンが増えてきたら、原因の特定より先にバックアップを取ってください。ストレージが原因だった場合、突然読めなくなることがあります。
シャットダウン時にだけ止まる場合は、停止エラーではなく終了待ちのことがあります。切り分けはシャットダウンが遅い・終わらないときの対処から始めてください。
停止エラーの前に特定のプロセスが暴走していることがあります。発生前の様子を見ておくと原因の絞り込みが早くなります。見方はタスクマネージャーの見方にまとめています。
よくある質問
Q. 1回だけ出ましたが、対処は必要ですか。
不要です。一時的な不整合で発生することがあります。同じ停止コードで繰り返す場合に対処してください。
Q. 停止コードを見る前に再起動してしまいます。
イベントビューアーの「Windows ログ」→「システム」で、ソースが BugCheck の項目に記録されています。また、システムのプロパティ →「詳細設定」→ 起動と回復の「設定」で自動再起動を無効にすると、画面が残るようになります。
Q. セーフモードでは発生しません。
標準以外のドライバかアプリが原因だと確定します。クリーンブートで絞り込んでください。手順は起動が遅いときの切り分けに載せています。
Q. メモリ診断でエラーが出ました。
複数枚挿している場合は1枚ずつで診断し、どれが不良かを特定します。1枚だけなら交換が必要です。増設直後であれば、規格違いや挿し込み不足も疑ってください。
Q. 初期化するしかないと言われました。
その前にシステムの復元と、更新プログラムのアンインストールを試してください。初期化する場合も「個人用ファイルを保持する」を選べばデータは残りますが、実行前に必ずバックアップを取ってください。
ダンプファイルから原因を追う
ブルースクリーン発生時、Windowsはメモリの状態をファイルに保存します。ここに原因のドライバ名が残っていることがあります。
| 設定 | 保存場所 | サイズの目安 |
|---|---|---|
| 自動メモリダンプ(既定) | C:\Windows\MEMORY.DMP | 数百MB〜 |
| 小メモリダンプ | C:\Windows\Minidump\ | 数百KB |
| 完全メモリダンプ | C:\Windows\MEMORY.DMP | 搭載メモリと同等 |
| なし | — | 保存されない |
設定はシステムのプロパティ →「詳細設定」→ 起動と回復の「設定」で変更できます。「なし」になっていると原因調査の手がかりが残らないため、繰り返し発生しているなら「小メモリダンプ」以上にしておいてください。
ファイルの有無を確認する
エクスプローラーで C:\Windows\Minidump を開き、日時がブルースクリーンの発生時刻と一致するファイルがあるかを見ます。ファイルが作られていること自体が、Windowsが正常にエラーを記録できたという意味です。解析には専用ツールが必要になりますが、修理を依頼する際にこのファイルを渡せると、原因の特定が早まります。
ダンプファイルはメモリの内容をそのまま含むため、作業中だった文書の断片などが入っている可能性があります。第三者に渡す場合は、その点を理解したうえで判断してください。
発生頻度から緊急度を判断する
| 頻度 | 緊急度 | 行動 |
|---|---|---|
| 1回だけ | 低 | 記録だけ残して様子を見る |
| 月に1回程度 | 低〜中 | 停止コードを記録し、共通点を探す |
| 週に数回 | 中 | 原因究明を開始。バックアップを確認 |
| 毎日 | 高 | バックアップを最優先。重要な作業には使わない |
| 起動のたび | 非常に高 | セーフモードで作業。データ退避を優先 |
| 起動すらできない | 非常に高 | 起動しないときの対処へ |
頻度が上がってきている場合、原因はハードウェアである可能性が高くなります。ソフトウェアの不整合は頻度が一定であることが多く、徐々に悪化するのは部品の劣化に典型的な傾向です。
記録しておくと役立つこと
- 発生した日時
- 停止コード
- 直前に何をしていたか
- 最近入れたアプリ・機器・更新
- 本体が熱くなっていたか
3回分も記録すれば、共通点はたいてい見えてきます。「ゲーム中だけ」「スリープ復帰後だけ」「特定のアプリを開くと」といった条件が分かれば、原因はほぼ絞れます。
この症状と間違えやすいもの
似た見え方をするが原因がまったく違う症状です。当てはまるなら、そちらの記事へ進んでください。
| 見え方 | 実際の原因 | 読む記事 |
|---|---|---|
| 画面が真っ暗で何も出ない | 起動の初期段階で止まっている | 電源は入るのに画面が映らないとき |
| 固まるが青い画面は出ない | メモリ不足、または一時的な応答なし | PCがフリーズしたときの対処法 |
| 高負荷時だけ落ちる | 発熱による保護動作 | PCが熱い・ファンがうるさい |
| 起動が遅いだけで落ちはしない | ストレージや常駐アプリ | 起動が遅いときの切り分け |
| 更新の途中で止まって見える | 適用中の正常な動作 | Windows Updateが遅い・終わらない |
症状の分類を間違えると、正しい対処をしても直りません。迷った場合はPCトラブル症状別ガイドの一覧から選び直してください。
この記事で使える無料ツール
- データ量・通信速度の変換 — ダンプファイルや空き容量の単位を換算する
- ハッシュ値生成 — バックアップしたファイルの一致を照合する
参照した一次情報
- Microsoft Learn(停止エラーの解析とドライバ検証に関する公式ドキュメント)
- Microsoft サポート(Windows)(ブルースクリーン発生時のトラブルシューティング手順)
※ 掲載内容は2026年8月時点の公表情報にもとづきます。最新の情報は必ず各公式ページでご確認ください。
▶ 症状が違う場合:PCトラブル症状別ガイド — いま起きている症状から、該当する記事に直接たどり着けます
まとめ
ブルースクリーンが出たら、まず停止コードと発生タイミングの2つを記録してください。この2つで原因は「ドライバ」「メモリ」「ストレージ」「発熱」のどれかに絞れます。
対処は影響の小さい順に、周辺機器を外す、最近入れたものを消す、ドライバを更新する、メモリ診断、システムファイルの修復と進みます。繰り返すようになったら、原因究明より先にバックアップです。ストレージが原因の場合、猶予は長くありません。
